Jaguarだ。
先日、2062年未来人は無事にフルダイヴに成功した。
非常に多くの方々から、心配されていたが大丈夫だったぞ。
安心してくれ。
私ジャガーは、また新たな未来からの調査員を迎え、案内人として任務に従事している。
現在は、2134年からの調査員11名を、世界各国へ案内している最中だ。
今日は、ある獰猛な危険生命体の血液確保が目的だ。
それで、2062年未来人の秘密音声なのだが、一斉に配布することにしたぞ。
メール、フォーム、等々合算すると、軽く2万通を超える熱望の数々だ。
物凄いパッションを感じた。その熱い想い、しっかりと受け取ったぞ。
配布日はまだ未定だが、来月の6月上旬あたりに考えている。
後ほど、一斉配布日を大発表するから、その日を必ずチェックするんだ。
よって、あと少しばかり待っていてくれ。
ただし、残念な知らせもある。
すべての者に、この貴重な秘密音声の数々のすべてを配布することは、極めて難しいと考えている。
その秘密音声のすべてを聴くことが出来る、精鋭の人数を制限しようと考えている。
なぜなら、危険極まりないからだ。
あまりにも極秘過ぎる内容であり、世間を巻き込み、騒動となりうる可能性が極めて高い為、と言うのは理解できるだろう。
各国の政府レヴェルの駆け引きまで勃発し、戦争へと発展しかねないからな。
云わば、この対策は摂理だ。
よって、そこだけはしっかりと理解していてくれ。
-----------------
「真の強さ」
私ジャガーは、貫禄に気圧される、とたまに言われることがある。
良いのか悪いのかわからないが、今のところデメリットは無い。
しかしながら、実際の生活では、極めて謙虚に振舞い、誰に対しても柔軟な姿勢で人と接している。
全くもって、威張り腐った態度はしていない。勿論、するつもりも更々無いし、威張る必要性も全く感じていない。
しかしながら、世の中の者は色々な者が存在し、変な者も大勢存在している。
地位の高い人物と接する時は、慇懃(いんぎん:物腰が丁寧で礼儀正しいこと)に振舞うが、他の者へは変に威張り、終始威圧的な態度を取る者。
実際、あなたの周りに必ずいるだろう。
そういう光景を目にすると、ひどく失望してしまう。
しかし、なぜそのような態度を取るのか、わかるだろうか。
自分に自信が無い為、自分の中の欠落を補おうと躍起になるからだ。
あなたは、そんな生き方をしたいだろうか?
どこかしらの店に入ったとたん、自分を神と錯覚し、店員に命令口調で指図し、時に怒号を浴びせる。
挙句の果てに、土下座を要求し、世界を制したかのように歓喜する。
少なくとも、私はそんな生き方をしたくない。
そもそも、自分が満足する生き方をしていれば、わざわざ偉そうにする必要があるだろうか。
いや、勿論無いと断言しておこう。
こればかりは、自身の心の問題だ。
そして、誰にでも陥る一種の罠、だと考えていてくれ。
人間は、弱い生き物で、何かしら立場が上がれば、慢心が芽生え、意味無く強がる習性を持っている。
あなたの周りにも、年上、というだけで、態度が急変する者が結構な数いるのではないか。
学歴もそう、収入もそう、勤務先もそう、成績もそう、容姿もそう。
このように、他人事でなく、罠があちこちに点在しているのだ。
私ジャガーは、こう考える。
「地位が高くなるほど、ますます謙虚であれ。」
経験上、立場が高くなり、偉そうにする者は、それ以上伸びることはないのが事実だ。
今までの経験上、そう確信している。
誰かに偉そうにしたり、威圧するのは、成長上逆効果であり、自身の成長にブレーキし、バックしてるのと同じだからだ。
立場の高低をフラットにし、すべての人々と心を通わせ、思惑や気持ちをしっかりくみ取り、相手の気持ちを高めることが、成長する秘訣なのだ。
しかしやはり、この世の中には、できない者のほうが圧倒的に多い。
そのような者は、いざ何らかのトラヴルに陥った際、周りの人間に反感をもたれている為、徹底的に叩きのめされ、見捨てられる結末しか待っていない。
逆に、日頃から好感を持たれている者は普段から頼られ、トラヴルに遭遇しても、一斉に助けの手が伸びてくるものだ。
つまり、私たちは、自分よりも弱い立場の人々から支えられている、と考えていてくれ。
その支えてくれてる者へ、問答無用で威圧的な態度を取るのは、自殺行為と同等、だと認識するんだ。
ただし、恩着せの打算で謙虚なフリをしても、残念ながら相手は簡単に見破るぞ。
だから、真心で素直な行動をとることだ。
相手がいくら下の立場であろうと、何かをしてくれたら、きちんと感謝する。悪いことをしたら謝る。
こういった、シンプルで常識的な行動を徹底することだ。
「上」「下」は、まったく関係が無いと思え。
勿論、私ジャガーは「下」からスタートした。
歯を食いしばり、数々の死闘が繰り返し訪れ、修羅場を幾度も潜り抜け、傷だらけで、もがきながら這い上がってきた案内人だ。
だからこそ、いま「下」にいる者の気持ちも、勿論すべて手に取るように理解している。
そして、あなたとこうしてよい交流を作る事が出来ているのだと考える。
だから、未来を担うあなたへ、こう伝えたい。
これから訪れる人生は、すべて「下」から始めるんだ。
決して、「上」から始めよう、と考えもするな。
「上」から見ようともするな。
そして、時が経ち、いくら「上」に立とうが、「下」から世界を見渡し、そこで様々な痛みを理解することが、あなたを今以上に強くする。
そうやって、「偽りの強さ」でなく、「真の強さ」を手にしてくれ。
▼意見や感想は、ここで受け付けるとする。
http://goo.gl/forms/QDDxMYMNObtaU9nI3