Jaguarだ。
ゴォールデェンウィークはどうだ?
もう終盤だな。
家でのんびりしてる人もいるだろうし、渋滞に巻き込まれてる最中かもしれないな。
勿論、仕事で大忙しの可能性もありえる。
私たちは、ゴォールデェンウィークなど勿論無く、重要な任務に没頭しているぞ。
先日、アルヘェンティナでの調査が終わったところだ。
自然が豊かでいつ行ってもいい場所であった。
今回は、サン・イグゥナシィオや、タフィ・デェル・バァジェを中心に、特にある生命体の調査や、秘密暗号の解読照合、そして数ある宇宙基地の巡回などが主な任務だった。
アルヘェンティナでの写真は、2062年から来た男の後姿だな。
そして、現在は日本へ滞在している。
どうしても、2062年未来人が日本で魚釣りをしたいらしく、私に懇願している。
仕方が無いから、海中アジト付近の大海原へ釣りに行って来るとしよう。
2062年未来人の釣果は、後ほど写真付きで連絡するぞ。
楽しみにしておくのだ。
勿論、約束の音声はしっかり収録させるから安心してくれ。
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「時間=努力」
これは、殆どの人が“美的”と錯覚している罠の代表だな。
努力という言葉は、非常に美しい言葉であり、輝かしくも感じるであろう。
しかし、錯覚はしてはいけない。
正直なところ、世界各国の未来人から、「今の日本人って・・・」と思われているのが実情だ。
日本の努力と言えば、とにかく徹底的に時間を掛けるの概念だ。
原因は、高度経済成長時代の名残が今も続いてるわけだな。
悪いことではないが、美しいとは言えないし、何より効率が悪く、日本独特の悪しき伝統だと言える。
「長時間努力することが重要」
という意識はかなり根深く日本人の意識に入り込んでいる。
もはや洗脳に近いとも思えるほどに。
そして、変な方向へと勝手に走り出す。
各種SNSでは、
・「努力した自慢」
・「寝てない自慢」
・「頑張った自慢」
などへ発展し、最終的なゴール設定すら違う場所に移り変わってしまっている。
長い時間努力することで、
「ああ頑張った俺かっけえ。」みたいな盲目的な自己満足へ移り変わり、努力をみんなに自慢したい、という偏屈で悲惨な思考状況になっている。
もっと最悪なのは、
「努力は必ず報われる」とワクワクしながら神頼みしている者達だ。
非道徳だとは思うなよ。夢も希望も無いようなことを言うと、世の中の者で夢が叶うのは1割未満であり、9割以上は夢は叶わない、のがずっと前からの実情だ。
しかし、残念だとは思わないでくれ。
その9割以上は、その目指した道付近にあるそれた道を突き進むことになるから安心してくれ。
だから、現在錯覚している人は冷静になり、今の自分を見つめなおして欲しい。
長時間なにかしらに熱中した後に、
「ふう、がんばったぜ」と感じる人は、
今一度「時間=努力」と錯覚してないかを確認することだ。
そうすれば、自ずと効率が良い努力の仕方が多く見えてくるはずだ。
そして、効率が良い夢の叶い方も鮮明に見えてくるものだ。
あとは自身を信じ突き進め。